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交流が予防薬

認知症とは

かつては痴呆症と呼ばれていたものが、現在では認知症という名前で呼ばれるようになりました。
「痴呆症」という名前だと、この病気が「記憶力にのみ影響が発生する」ものだと誤解されてしまうためです。
認知症は記憶力に問題が発生してしまうだけではなく、自分の現状認識や、世界に対する認識、家族や常識に対する認識なども失われてしまうものです。
場合によっては人格が変わってしまうような変化が起こる場合もあり、その点についても配慮をする必要がある、ということで名称が変化しました。

多くの場合年齢を起因として発生する認知症ですが、なる人とならない人がいるのは言うまでもありません。
それでは、何故認知症になってしまうのでしょうか?

絶対にそうだといえるわけではありませんが、認知症になりやすい人には傾向があります。
まずは「普段からあまりコミュニケーションを取らない人」は注意しなければなりません。
認知機能というのは他人との関わりあいで調節されているものであるため、これが失われると途端に機能が喪失していく可能性があります。
このパターンで発症することが多いのが「ずっと仕事人間だった男性」です。

定年退職までずっと仕事を中心に生きてきた人は、仕事を辞めた途端にコミュニケーションを取る相手がいなくなってしまうことが少なくありません。
急激にこのような状態になると、コミュニケーションのための機能が衰退して認知症を発症してしまう可能性があります。
こうならないために、仕事以外の「交流」を作るということが認知症予防において非常に重要なポイントとなるのです。

対して女性は、夫が認知症になったことを原因にして認知症になってしまう場合があります。
連鎖的な発症がありえるのが認知症の大きな問題点です。

交流以外の予防は

それでは、コミュニケーション以外に認知症の予防になることはないのでしょうか?
最近では薬学の研究も進んできており、認知症に効果があるという薬も登場してきています。
完全に防ぐことができるという段階ではありませんが、こういったものを利用することによって予防効果を期待することができるでしょう。

また、アロマも効果がある、ということで最近注目を集めています。
首かけ型の香り袋を持ち、特定の香りを嗅げるようにしておくことで認知機能を保護してくれるということです。