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同行援護従業者養成研修同行援護従業者養成研修

視覚障害者の外出をサポートする職業

何らかの身体的な機能障害を抱えると、日常生活が困難になるものです。
どの機能が落ちてしまったとしても大変ですが、中でも視覚障害を抱えるようになると、かなり生活の自由が制限されてしまいます。
特に家から出て外を歩くとなると、障害物や自動車などの危険がありますので、なかなか気楽に外出もできなくなってしまいます。

そこで、こうしたハンディキャップを持つ人をサポートするために生まれたのが、同行援護従業者養成研修です。
これは視覚障害者を持つ人を援助して、外出する際に同行することによって安心して外に出て活動を楽しめるようにするというものです。
視覚障害者の抱える問題をよく理解して、どのように援助したら安全かつ効果的なのか、心理的なサポートを与えるためにはどうしたら良いのかということが求められますので、この分野に通じている必要があります。

研修課程を通じて視覚障害者の外出を助けるのが、この研修の目的であり、研修課程を修了した人は、しっかりとした知識とスキルを持つと証明されて、こうした業務に従事できるようになります。
もちろん、この資格がなくても視覚障害者の外出サポート自体はできますが、より安全に援助を行うために研修課程を修了しているという証明は重要なポイントとなります。

一般課程と応用課程がある

同行援護従業者養成研修には、二つのコースが存在しています。
一般課程と応用課程の二つで、一般課程では視覚障害者の外出に同行するための知識や実践的な技術が教えられます。
応用課程では、こうした業務の管理を行う方法を学ぶことができて、管理業務に関しては応用課程を修了していないと業務ができないことになっています。

一般課程においては、特に条件が定められていませんので、誰でも望む人が講座に出席できます。
応用課程は一般課程を修了した人に限定されますので、まずは一般課程の受講から始めるようにしましょう。
介護関連の資格はいろいろありますが、視覚障害者に絞った資格、研修はかなり少ないので、この同行援護従業者養成研修はこの分野におけるスキルを身に着けるために大切です。

障害者事業所での勤務がメインとなる

同行援護従業者養成研修を修了すると、視覚障害者のサポートができますので、障害者事業所での勤務がしやすくなります。
正規職員がこの研修に参加するケースもありますし、研修課程修了者が資格を活かして、障害者事業所に登録したうえでフリーランスのような形で働くこともあります。
自分のスキルを活用して、援助を必要としている人のために働ける機会となりますので、興味のある人は積極的に研修を受けてみると良いでしょう。