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要介護と要支援

重い障害を持つ方のために

介護についての基礎知識として次に紹介するのは「要支援認定」と「要介護認定」についてです。
この2つは自治体によって行われる認定で、認定を受けることによって様々な行政上のサービスを受けることができるようになります。
要支援認定は一人では生活ができないものの、軽い支援が有れば良いというもので、要介護認定はより重い障害を持っている人ということになります。
それでは、それぞれのレベルにおける認定基準について紹介します。

まずは要支援1の基準です。
これは掃除のような身の回りの世話の一部だけが世話が必要な状態の人のことを指しています。
基本的な生活自体は多くが自分でできるというもので、受けることができる行政サービスもそれほど幅が広いものではありません。

次に要支援2の基準です。
この基準には要介護1の認定基準がベースとなっています。
要介護1認定の中で、病気や怪我によって心身の状態が安定していないわけではない人、認知機能などに問題がない人、予防給付の利用が困難ではない人、というのが要支援2の基準となります。

要介護認定

では次に、要介護認定の基準について紹介します。
まず要介護1の認定基準についてです。
要介護1は一部の生活に問題が発生している、という点は要支援1と変わりません。
違いがあるのは「問題行動を起こし、それに対し理解の低下がある」ということが条件となっていることです。

次に要介護2の認定基準についてです。
こちらは要介護1の条件に加えて、排泄や食事などにおいても介護が必要な場合があることが条件となっています。

要介護3となると、排泄が常に自分で行えない、ということが条件となります。
身の回りの世話なども基本的に一人で行うことができなくなってしまっている状態です。

要介4では歩行や立ち上がりなどの基本動作がほとんどできません。
排泄もほとんどすることが出来ず、多くの問題行動を起こしてしまうという状況です。

最後に要介護5の認定は、歩行や排泄、食事などの日常活動をほとんど自分で行うことができません。
さらに、問題行動を多く起こし、全体に対する認知機能が著しく低下している状態のことをいいます。
ほとんど寝たきりのような状態になってしまっている人が多いのが要介護5の状態となります。