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少子高齢化の日本で

6be596645037dfe6a3e73a89519f5c12_s日本には今、国の存亡に関わるような大きな問題が発生しています。
正確に言えば、これから大きな問題に発展するであろう問題が芽吹いている、というべきでしょうか。
その問題というのが「少子高齢化問題」というものです。
先進国に共通して見られる傾向ではありますが、社会の構造上、多くの子供を設ける必要がなくなったことによってライフプランが多様化し、子供をつくらない人や結婚自体をしない人などが多くなってきました。

それと相対するように、医学の発展によって老年層は長生きをするようになっています。
その結果、高齢者が労働者人口に迫るという事態が起こってきているのです。
2015年現在において、労働人口割合が6割程度、高齢者人口割合が2割5分前後という状況です。

これは更に進行していくことが既定路線となっており、2060年には労働人口割合が5割、高齢者人口割合が4割まで到達する見込みとなっています。
このような状態になれば、若い人は少ない数で高齢者を支えなければならなくなり、経済的に困窮することは間違いありません。

さて、困るのは経済的な問題だけではありません。
高齢者になると、段々と自分一人では生活することが難しくなっていきます。
その背景にはさまざまな理由が考えられるでしょう。
高齢になると病気をしがちになり、運動能力も低下するために買い物に行ったり、あるいは日常で必要となるトイレやお風呂などの活動も補助なしではできなくなってしまう可能性が十分にあります。

そういった時にどうするのか、という体制が、日本では不足しています。
すわなち「介護人口の不足」というのが大きな問題になっているのです。
最近ではこのような状況を解決するために移民をいれることによって介護人口を賄おうという動きもありますが、一番良いのはやはり国内で何とか介護人口を足りるようにすることでしょう。
そこでここでは、日本の現在の「介護」の状況について知っていただき、より危機感をもって未来の介護について見ていただくきっかけを作ることができればと思います。

私自身が介護関連の職業に就いているもので、実際の現場からみた目線も含めつつ、現状について知っていただきたいと思います。
よく介護は「3K」の職場だと言われますが、そういう悪い側面だけが表立ってしまうこともまた、介護人口を減少させる原因の1つとなっているためです。
実は介護に携わる仕事は女性に人気であります。

出産や育児を経験するなどライフスタイルが変わりやすい女性にとって職場復帰がしやすい職場です。
また時間の融通がきくという一面もあり、家庭と仕事の両立がしやすい理由も人気の一つです。
体力仕事と思われがちな職種ではありますが、介護に携わる仕事ではあるものの事務の仕事に近いものもあります。
福祉関係の仕事というものは意外と種類の幅が広いものなのです。

サイトマップ

それでは、当サイトでどのようなことについて解説するのかをざっと紹介します。
まず1つ目に紹介するのは「介護について」という項目です。
この項目においては介護というものがそもそもどういった意味があるもので、どのような内容のものなのか、という基本的な部分について紹介します。
これは介護職に就く人だけではなく、どんな人にでも関係があることだと思って頂いて良いでしょう。

次に「介護ニュース」について紹介します。
こちらでは現在の日本において起こっている介護の世界における問題などを、時事のニュースと合わせながら紹介します。
今、日本の介護が直面している問題を少しでも知って頂ければ幸いです。

次は「介護の仕事」について紹介します。
具体的に介護はどのような形で仕事をしているのか、ということを介護労働者の視点から紹介します。
ただ、主観的な内容にならないように、客観的な情報なども織り交ぜて紹介できればと思います。

最後に「キャリアアップ」について紹介します。
これは今後介護職を目指す人、あるいはすでに介護職に就いている人に向けて、介護におけるキャリアアップにはどのような方法があるのかについて紹介します。
他の仕事と違い、介護の仕事はキャリアアップしても現場で働き続けるということが多いのが特徴の1つでもあります。
もちろん、現場を離れて指揮系統に移るキャリアもありますが、全体としては少数です。

当サイトで紹介する介護の情報は、あくまでも基本の部分だけということになります。
それでも、介護についてもう一度しっかり向き合う材料となればと思います。
それでは、「役立ち介護情報館」に最後までお付き合い頂ければ幸いです。